睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査・診断の流れ
1.睡眠時無呼吸症候群・いびきの疑い
睡眠時無呼吸症候群・いびきの疑いがある場合に、当院を受診していただきます。
2.当院を受診 医師による問診・診察
医師による問診により、いびき・無呼吸の状況を確認します。
そして、内視鏡(ファイバースコープ)を用いて、鼻やのどに狭窄部位がないかを詳しく調べます。
3.ご自宅にて簡易検査を実施
睡眠時無呼吸症候群かを正確に診断するため、ご自宅にて簡易検査(睡眠ポリグラフィー検査)を実施していただきます。
- まず検査機器がご自宅に郵送されます。
- 2晩、連続で4時間確保できる日(2日続けてでなくても構いません)に、機器を装着したまま就寝していただきます。
- 検査が終わったら、返信用封筒にて機器を返却していただきます。
4.機器を返却後1~2週間で検査結果を解析します。
血中の酸素飽和度・脈拍、いびき・無呼吸の回数などの評価を行います。
無呼吸の回数が「一晩で30回以上」または「1時間あたり5回以上」で、日中の眠気などの症状が認められれば、睡眠時無呼吸症候群と診断できます。また、無呼吸の回数が1時間で5回以上15回未満であれば軽症、15回以上30回未満であれば中等症、30回以上なら重症となります。
5.評価後、当院から患者様へご連絡します。
検査結果をご説明し、必要であればCPAP治療を開始します。
精密検査が必要な場合は、入院による検査が必要となるため専門機関をご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群は、治療をせずに放っておくと、日中の眠気が強くなり交通事故や労働中の事故につながる可能性が高くなります。
また、無呼吸と低呼吸を繰り返すことにより、心臓に負荷をかけ、『高血圧』『糖尿病』『心筋梗塞』『脳卒中』などの合併症を引き起こす可能性もありますので、お早めの検査・治療をおすすめします。